"Fauna Plus Design" is
the new style of architecture.

有限会社ファウナ・プラス・デザイン一級建築士事務所

www.fauna-plus.com

▼建築物DATA

・「FPDhaus-dog#1」

・2003年05月〜2004年5月

・兵庫県加古川市

・個人住宅(述べ床約39坪・3階建て)

・RC造+木軸在来工法(通気層工法)

・ミニチュアダックスフント仕様


▼玄関ホール-階段

2Fリビング形式なので使用頻度が高い2階への階段は「美しく」したいと考え
廻り階段とした。限られた面積の中での計画であったので、階段の下部は
屋外であり電気温水機置き場となっている。また、手すりは鉄とステンレスと木を組み合わせたオリジナル。
金物を用いない独自のディテールなので握り心地が良い。
壁は白のAEPを基本にし、部分的に左官仕上げを混ぜることで
真っ白な空間の中に、光の反射率が異なるテクスチャーの違い楽しむことができる。
冬にはミニチュアダックスフントと飼い主が階段の1段目(ステージ状)に座り
暖炉の前でくつろぐ。昇り初めを鉄骨階段にしたのは、犬が怖がって昇らないようにするため。
過剰な階段の上り下りはダックスフントの背骨・脚に悪いからです。
また、階段を使わせないことで、オーナーが犬ゾーンを限定しやすくする意味もあります。
(写真下:撮影/高橋健吾04年10月)

▼リビングルーム(2F)

1階の真っ白な空間とはうってかわって、2階はお洒落な健康素材指向のデザイン。
米松あらわしの梁と珪藻土の壁、無垢チーク材の床。柔らかく暖かい空間に仕上がりました。
ソファーとテラコッタタイル(観葉植物の置き台)はRCの逆梁(床より上に露出する梁)
を隠すためのデザイン。なぜ逆梁が必要なのかは外観を見て下さい。
ソファーより向こう側は空中に浮いています。駐車場を無柱で作るための手法です。
ソファーや壁に付いている家具もオリジナル。床と同じチークでつくりました。
無塗装のチーク材無垢フローリングは滑りにくく、水に強い材質なので、
室内で犬と暮らすには最適の床材だと考えています。
また、施主様が以前から良い家具(イギリス・アンティーク)をお持ちのなので
設計時より色と素材のコーディネートを考えていました。
狙い通り、家具が入ると落ち着いたいい感じになりました。
(写真上下:撮影/高橋健吾04年10月)

▼キッチン

キッチンはリビングと繋がっていますが、ハンガードアで仕切ることができます。
キッチンセットは「こだわりオールステンレス」のサンウェーブ社製「凛」
手前のカウンターは栗の無垢材で厚さ50mm。存在感があります。
これは施主様がインターネットで購入されたものを現場で加工しました。
このカウンターの下はゴミ箱家具の収納場所となっています。
家具型のゴミ箱は「犬と住む家」には必需品です。
以前より施主様がお持ちだった品を採寸し、きちんと美しく納まるように設計しました。

▼3階への階段

3階への階段は、家屋内のサーキュレーションを考慮して
「登り梁」を見せた大きい吹き抜けの中にあります。
吹き抜けを部屋の中ではなく、ホールや廊下に作ることで、
家屋内を効率よく上昇する「風の道」が生まれます。
「風の道」があると夏の暑さも少しは我慢できます。臭いもこもりません。
壁はスウェーデン製の紙壁紙「DURO」。美しい光沢があります。
左側のオレンジの壁もおなじです。発色が独特で綺麗です。
「DURO」は引っ掻きに対する強度が強い、自然で無害な壁紙です。
(写真上下:撮影/高橋健吾04年10月)

▼3階の換気窓

3階の入り口は上の写真のように吹き抜けに面してフルオープン
できるようになっているので、夏季の熱い空気はすべて3階に
昇っていきます。よって3階の最も高い位置で空気を抜く必要があります。
この建物では登り梁を交叉させて3階居室は勾配天井になっているので
下の写真のように高い位置に換気用窓を付け防犯上も安全な「風の道」計画しています。
これでワンちゃんの熱中症対策も万全です。
ちなみに下の写真は吹き抜けに面したドアを全部閉めた状態です。
シナ合板のフラッシュ戸に丸穴をあけガラスをはめ込んだオリジナル。
穴は引き手のかわりにもなり、明かり取りにもなっています。
(写真:撮影/高橋健吾04年10月)

▼3階から見えるリビングルーム上部の屋上緑化

「風の道」とセットで考えているのが、熱負荷をできるだけ抑えるための屋根断熱です。
通常の断熱材ももちろん使用していますが、今回は特に「屋上緑化断熱」をしています。
屋上緑化をすると、日中蒸発する水分が熱を奪ってくれるので家の中が涼しくなります。
今回は弊社で栽培した「レフレクサム」「ツルマンネン」「マルバマンネン」「オノマンネン」等の
セダムを用いました。また外から緑化が見えるように、施主様がプランターでハーブを栽培中です。

▼和室

特に犬との暮らし仕様の仕掛けはありませんが、和室は
リビングルーム入り口ドッグフェンスの向こう側に廊下を隔ててあります。
マンションではリビングルームに隣接して和室を設けることが多いですが、
犬ゾーンを明快に分けるためにこのような間取りを設計しています。
ちなみにこの家ではかなりヴィヴィッドな色の壁紙を使わせていただきました。
ただし、基本的には、背を向ける方向の壁紙のみにアクセント色を使っています。


この家のペット仕様詳細については「犬と住む家image版」のページでご覧になれます。
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